ロジバンの文法用語革新くるか?
- sumti
- brisni
- selbrisni
- terbrisni
- brisnismi
っていう語が登録(sumti は新定義が提案)されました。 -sni は sinxa, 記号 という意味で、すべて記号に対する述語です。
簡単にバックグラウンドを書いておくと、今までは、bridi, selbri, terbri, sumti といった単語が文法用語として使われていたんですが、 これらは記号の種類についての単語ではないので、文法用語としては不適だねってことで、"-sni" をつけた単語が今回つくられました。
brisniの定義がこちら:
- x1 sinxa lo bridi be la'e x2 bei lu'i la'e lu'a x3
- notes : i x2 selbrisni ije x3 terbrisni i srana zo bridi e zo sinxa
x1 は bridi(命題)の記号。x2, x3 はその命題のそれぞれ述語記号(selbrisni)、項集合記号(terbrisni)。
{lu ko'a ko'e broda li'u brisni zo broda zo ko'a joi zo ko'e}
とかこんな感じですね。x3 のところが少しだけ処理が複雑なので簡単に説明しておくと、x3 は記号の集合とか順序列とか集団的群れなので
lu'a x3
で一旦分配的にしまして、これを
la'e lu'a x3
することで、そのそれぞれを la'e させます。ほんで、
lu'i la'e lu'a x3
として、もう一回、集合とか順序列とか集団的群れに戻します。えっとつまり、これで terbri になりました。
sumti は
- x1 lo terbrisni be x2 cu cmima gi'e me x3 moi
- i x1 e x2 sinxa i x3 namcu gi'a jarco lo ka se cuntu lo bridi
で、terbrisni に属する記号の1つであり、さらに x3 番目であるという情報がつきます。これで、
- bridi = selbri + terbri
- brisni = selbrisni + terbrisni (lo'i sumti)
ということになります。個人的にはこれ、めちゃくちゃ満足しています。 i'esai
そんで、 brisnismi というのもあって、これはロジバンの統語論でいうところの「sub-sentence」です。
A subsentence of the official Lojban grammar is put in NU-clause, NOI-clause or gek-gik-clause. The form is similar to a sentence of Lojban grammar, but subsentences cannot be connected to each other by afterthought connectives.
ということで、NUの中、NOIの中、gek-gik の中にはいる文(節)は brisnismi になります。
brisni と brisnismi のちがいは、brisnismi は後置接続詞で接続できないという点にあります。 あとここには書いてませんが、たしか現行文法だと冠頭(zo'u部)まわりもすこし異なってたような気が(見た目は一緒かもしれんけど)。
・・・
ま、ということで、ようやくまともな用語法ができたんじゃないか…と僕は思いますですよ。はい。