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ゆくゆくは有へと

おかゆ/オカ∃/大鹿有生/彼ノ∅有生 の雑記

心態詞。感情マップと軸

このまえ心態詞マラソンをやって、UI1,2,3を8時間かけて走りました。しんどかった…。

総なめしていると、その共通の構造というのが見えてきたりするわけですが、1つ思ったのは「心態詞はベクトル的?だな」ということでした。えっと、誤解を恐れずにいえば、心態詞のなす感情の規定は、N次元感情空間の1点をスカラー的に捉えることによってではない、ということです(???)

実例を出した方がよさそうです。試験的cmavoに{ie'i}というのがあります:

attitudinal: disgust - attraction
Expresses disgust (loathing, revulsion). Based on rigni, its opposite is trina (attraction, liking). To be used instead of the "disgust"/repulsion of a'unai for any kind of disgust whose opposite is not cinri, but trina.

"disgust" を表す単語には a'unai もありますが、造語者いわく「a'unai は cinri の反対、ie'i は trina の反対としての "disgust"」と注意付けしてます。

この主張は面白いなと思ったわけです。僕は今までは、心態詞というのはいわゆる感情マップのようなものの1点を指差すようなものだと思っていたのですが、指差し方がもう少し巧みなわけです。心態詞は感情マップの1点を単に指差すのではなく、ある1次元的な座標軸を感情マップに配置し、その座標軸を介して最終的に1点を指そうとするわけです。心態詞は最終的に指示された1点というよりは、その1点を指すために配置される座標軸であると考えるべきなわけです。言い方を変えれば、ある心態詞の意味というのは、その反意語によって明確になるということですね。

この観点は心態詞の学習方法を改めるきっかけになります。つまり、ある心態詞を学びとるためには、その語のcu'i形、nai形を同時に見取り、それによって全体的に意味を理解していく必要があるわけです。

このことをもう少し推し進めて、そしていくらかの簡単化を施すと、1次元的な座標軸の両端の差異というのを、いくつかの分類素性の成否のパターンとして記述できるのではないかと思います。これは結局、この1次元的な座標系を別の座標系で表そうとしているだけのことですから、完全な的外れということではないでしょう。もちろん、その心態詞ネイティブな座標軸の意味をそのまま理解・把握できるのが一番よいことですが、どうしても難しい場合はいくつかの素性の+ーのパターンによって理解しようとしてもいいかもしれません。

もう少し夢のあることをいえば、すべての心態詞の座標軸を、単一の座標系(すなわち同じ素性項目)で表すことができれば、それは感情空間の基底として用いることができるはずです。また、素性項目というデジタル値ではなく、アナログな値をとれる座標系をみつければ、その感情空間内の任意の感情が記述可能ということになります(が、おそらくこれは不可能なように思います)。