和音ってなんなんだろな
厳密には「コードシンボルってなんなんだろな」だが。
まあでも元をたどれば、トライアド(三和音)の名付けの仕方に到達するので、「和音ってなんなんだ」でも変わらんな。
トライアド、まずルートがあって、そこから第三音と第五音を決めるという感じだが、
だからといってルートが最低音である必要はなく(!)、いわゆるその転回形もまた同じ和音として扱われる。
もっと言うと、オクターブ上の音も、音高が同じであれば、いくらそこに加えても(厳密にはちょっと違うっぽいけど)同じ種の和音である。
となると、「ルート」と、他の音の「ルートからの度数」、という要素は和音を生成する最小条件ではあるが、
これが、あるひとつのコードネームで表される和音すべてを網羅している、というわけではなさそうだ。
つまり、十分条件を探したい。
以下はメモ。
結局、ヴォイシングの話である。「ルート」と、他の音の「ルートからの度数」というのはあくまでヴォイシングの1つのやり方であって、
確かにそれによって和音を決定することはできるんだが、他のヴォイシングによる同等の和音について触れることができていないでいる。
じゃあ、和音 C とはなんなのかと言うと。
ドとミとソからなる。
・・・でもいいんだが、これに加えて音の響きを表す(つまり、何度と何度と…)風に言うと
よりモダンに、クロマチックで書けば、
のスキームに従うヴォイシングでできあがる和音のことを、「メジャー」と呼ぶ、というわけである。
で。このヴォイシングスキームに名前をつけるにあたって、なんかしらの忖度を行うことで、(ドミソの場合)「C」とするわけだ。
まあしかし、和音というのは難儀な話で、単に「音の響き」だけを意味しているのではなく、
「他の和音とのつながり」、つまり「コード進行」ありきで命名されているんだろう、というところがまたうざったい話である。
・・・ミス
自身のオクターブ上への移行を忘れてた。
さて、一周するとオクターブになるので、+12n になるはずだ。外回りは +12, 内回りは +24 に確かになっている。
さらに、「行って戻ってくる」を行うことでもオクターブ上にならざるをえないので、同じノード間をつなぐ2つの矢印の和は +12 になる。
となれば、まず、内回りの矢印の大きさは、外回りのそれぞれの矢印の大きさに完全に依存する: x + y = 12 それに加えて、外回りの矢印も、1周すれば +12 になるので、構成音よりも自由度は1つ少ない。
…当たり前ながら、トライアドの場合は、(相対しない)矢印の大きさを 2つ決めてやれば、和音が決定する。
かつ、そのふたつの矢印