ゆくゆくは有へと

おかゆ/彼ノ∅有生 の雑記

忘れごと

虚ろに近いことを
あたしはまた考えて
というよりは
あたしはあたしの記憶に
思い出に
また考えさせられている
ずっと忘れていたようなことを
というよりは
ずっと忘れたがっていることを
あたしの記憶はふとしたことで
鮮明にリアリティを以て
皮肉にもその先の
ハッピーエンドを描くのです

きっとあなたはとっくの前に
あたしをすっかり世界の外へ
放って忘れているのでしょうに
あたしの頭は哀しいくらいに
あなたの陰で溺れている

因果が欲しい
あたしが今だに虚ろんでいる
この感情に因果が欲しい
なんでもいいんだ
あの頃のあたしがあなたのことを
忘れほうっていたから
それが報いとなっているだとか
そんなのでいいから

記憶の温もりに手をかざして
暖を取る僕を思い切り笑っておくれ