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ゆくゆくは有へと

おかゆ/オカ∃/大鹿有生/彼ノ∅有生 の雑記

先天性急性転生症候群

雑記・雑感 prosa
転生。と、聞くと、死んで、そして、新しく生まれ変わる、という感じを想像する。けれども、どうやら非常に短期間では、死んだその肉体にまた魂が再び宿るようにして転生が起きるらしい。

僕の病はそんな病だ。

僕の場合、発作(病院の先生はそう言ってくれる)は朝目覚める前にもっぱら起きるので、死とそれに引き続く再生について直接的な感覚はない。発作の起きたことが分かるのは、転生による起床後の全身の倦怠感でのみだ。それから、少しだけ光が眩しく思えて、世界が少し爽やかな青色がかっているように思えるくらいだ。言われてみれば、新しくこの世に生まれ落ちたような印象を覚えるけれども、ほとんど些細で、それこそ子供の頃に登った山の雰囲気の方が一層清々しかった。

先生が言うには、ほとんど奇跡らしい。死んでまた生き返ることをほんの一瞬でやり遂げているだけで、肉体は確かに一度死んでいるのだから、と少し興奮気味に先生は僕にいつも話す。僕はそれをにへらと笑ってやり過ごす。